2018-05-15 12:18:00

「小教区を花開かせるには」教皇、ローマ教区の司牧会議参加者らと


教皇フランシスコは、ローマ教区の司牧会議参加者らとお会いになった。

ローマ教区は、5月14日、司教座聖堂・ラテランの聖ヨハネ大聖堂で、教皇参加のもと、司牧会議を開催した。

この会議には、ローマ教区教皇代理アンジェロ・デ・ドナーティス大司教をはじめ、補佐司教、司祭、修道者、また小教区の活動に携わる信徒たちが出席。小教区から上がる様々な問題を提示・検討した。

教皇は、小教区が抱える霊的な問題を見つめることは、わたしたちが真理の内に成長するために必要であり、同時に神のいつくしみへの信頼を新たにし、神に照らされ、支えられながら再び歩み出す機会となると話された。

小教区が訴える一種の「疲労感」は、その活動が自分たちの上だけに空回りしている場合もあれば、行くべき方向を誤って道に迷っている場合もあると教皇は指摘。

それはわたしたちが自分の世界に閉じこもって、現実を置き去り、自分たちに託された人々と真剣に向き合うことを忘れていることが原因ではないかと話された。

また、息苦しいまでの限界や、神のものではないことへの依存、毎日の多忙な管理や、その日その日を生き延びるだけの隷属状態も、小教区の問題の原因として示された。

教皇は、こうした霊的「隷属」から「脱出」するためには、神の呼びかけと、共に旅をする仲間たちの存在が必要と強調。

モーセのように、人々から上がる神への渇きと救いを求める叫びに耳を傾け、「神を畏れる」人たちと、神の民という共同体を形成しながら、新しい「出エジプト」に挑戦しなくてはならないと説かれた。

そして、個人主義や、孤立、生きることの不安など、社会や小教区の中の人々が抱える問題に対し、「優しさの革命」をもって主任司祭はもとより、信者たち皆が取り組むことで、兄弟愛や、多くの人々の感受性、眼差し、人生体験によって小教区は豊かに花開いていくだろうと語られた。








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