2018-04-18 12:43:00

教皇「命を守るのはわたしたちの義務」英国の難病男児のために再びアピール


教皇フランシスコは、4月18日の一般謁見で、命の尊重を再びアピールされた。

一般謁見の巡礼者への言葉で、教皇は、英国・リバプールの病院に難病のために入院中の男児、アルフィー・エバンズちゃんと、フランスで入院中のヴァンサン・ランベールさんへの関心を改めて呼びかけられた。

この席で教皇は、「生命の最初から自然の死に至るまで、命の主は神だけです。命を守るためにできる限りのことをするのは、わたしたちの義務です。わたしたちのこの2人の兄弟をはじめ、すべての人の命が尊重されるよう、沈黙のうちに考え、そして祈りましょう」と述べられた。

この朝、教皇は、アルフィーちゃんの父親、トーマス・エバンズさんと、バチカンのサンタ・マルタ館でお会いになった。

同席したイタリア・カルピの司教、フランチェスコ・カヴィーナ師によれば、教皇とエバンズさんの会見はおよそ20分にわたり、教皇はエバンズさんの言葉に真剣に耳を傾け、子どもの命を守ろうとする若い父親の勇気に感銘を表されたという。

アルフィーちゃんをめぐり、病院の医師団は回復は不可能と判断し、生命維持装置を外すことを勧告している。

これに対して、アルフィーちゃんの両親は、他の医療施設で新たな診断や治療の可能性を探ると共に、アルフィーちゃんの命の権利を訴えている。

これまでの司法判断は、病院側の主張を認め、医師らに治療の中止を許可。

別施設へのアルフィーちゃんの移送も、病院側は許可していない。

アルフィーちゃんの件に関して、教皇は、4月4日、ツィッターを通し、「小さなアルフィー・エバンズちゃんに、憐れみをもって寄り添い続けることができるように、可能なすべてが尽くされることを、そして彼のご両親の深い苦しみに耳が傾けられることを、わたしは切に希望します」とメッセージを発表。

4月15日の日曜正午の祈りにおいても、教皇は、アルフィーちゃんやフランスのヴァンサン・ランベールさんのように、重篤な病状のために、生命維持治療を受けている患者たちのために祈りを呼びかけられた。

教皇は、すべての病者が尊厳を尊重され、家族と医師、その他医療関係者の一致した支援をもって、命への大きな尊重のうちに、病状にふさわしい治療を受けられるようにと述べている。

 








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