教皇フランシスコは、子どもを持つ女性受刑者の施設を訪問された。
教皇は、「いつくしみの金曜日」と名づけ、しばしば金曜日に、社会から疎外された人々や、困難な状況を生きる人々のもとを訪れ、こうした人々に寄り添うことの大切さを示してきた。
3月2日(金)、教皇はローマのEUR(エウル)地区にある「カーサ・ディ・レーダ(レーダの家)」に赴かれた。
「カーサ・ディ・レーダ」は、2017年3月に開所したばかりの新しい施設。ここでは未成年の子を持つ、刑の軽い女性受刑者で、保護者としての適性と必要を認められた者が、自分の子どもたちと一緒に生活している。
住宅を改築して作られたこの施設=家では、庭や遊び場もあり、子どもたちは普通の家に近い環境で親と共に暮らすことができる。
現在、国籍も様々な25歳から30歳の5人の母親が、それぞれの子どもたちと生活しながら、刑を受けている。
施設内の活動には様々な非営利組織が参加し、受刑者たちの更生や、手作業などを助けている。
この日、予告無しに行われた教皇の訪問に、受刑者や、施設関係者らは驚きと喜びに包まれた。
教皇は母親たちをはじめ、施設の管理者や、教育者、ボランティアの人々と話され、子どもたちに、復活祭のお菓子である、卵型の大きなチョコレートをプレゼントされた。
教皇は、イタリアでも新しい取り組みであるこの施設について、責任者の話に耳を傾け、すべての関係者に温かい励ましと、祝福をおくられた。
All the contents on this site are copyrighted ©. |