2018-02-16 12:42:00

四旬節:教皇とローマ教区司祭との集い


教皇フランシスコは、「四旬節」の始まりにあたり、ローマ教区の司祭たちとの集いを持たれた。

復活祭に向けた準備期間、「四旬節」の始めに毎年行なわれるこの集いは、教皇がローマ教区の司教として、小教区の主任司祭や、教会系施設で司牧を担う司祭らとの一致を深めることを目的としている。

四旬節の開始を告げた「灰の水曜日」の翌日、2月15日(木)、教皇はローマ教区の司教座である、ラテランの聖ヨハネ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ)を訪問、司祭たちと黙想を行なった。

教皇はこの中で、「司祭職と年齢」をテーマに講話され、司祭に訪れる様々な人生の時期、それぞれの年齢が持つ力とリスクについて、ご自分や他の司祭たちの経験を交えながら話された。

教皇は若い司祭たちに対し、各自の司祭職は唯一無二のものであり、身分証や指紋のように、その人特有の性格を持つと述べ、司祭職を生きる中で、自分自身のスタイルを作り上げていくよう励まされた。

また、それぞれの限界を認識し、その限界と対話することが大切と述べ、一人だけで生きようとせず、賢明な指導者を見つけることが必要と語られた。

また、40代から50代の司祭たちに対し、教皇はこの年代を「剪定と試練」の時期と指摘。

イエスとの関係において、若い時の情熱や感動がなくなるかのように思われるこの時、司祭たちにはますます指導者たちの助けと、多くの祈りが必要になってくると話された。

自分の霊的な子らが成長する一方で、自分自身の内的豊かさの減少を感じ、また多くの誘惑に晒される時でもあるが、それに負けることなく、同時にいろいろな物事に別れを告げることを学び始めることが大事になってくると説かれた。

さらに、教皇は50歳以上の司祭らに対しては、その賢明さや、柔和さ、助けを惜しまない態度を、役立てるように呼ばれている年齢と強調。

信者らは経験豊かな思いやりある聴罪司祭たちには気後れせず告解できるように、高齢の司祭たちにできることはたくさんあると述べられた。

特に、苦しむ信者に寄り添い、憐れみを示し、その話を聞く「耳による司牧」に、その経験を生かすよう勧められた。

教皇は、年上の司祭たちが若い司祭と対話する中で、若い世代が信仰のルーツを発見することを助けてあげて欲しいと願われた。

教皇はこの日、ローマ教区の司祭たちの告解を一時間以上にわたって聴かれた。

また、教皇は、当初の予定にはなかった、近くのローマ大神学院を訪問。「信頼の聖母」の礼拝堂で祈り、神学生らと昼食を共にされた。

 

 








All the contents on this site are copyrighted ©.