2018-02-08 17:00:00

人身取引反対のための祈りと考察の日


典礼暦で聖ジュゼッピーナ・バキータを記念した2月8日、カトリック教会の「人身取引反対のための祈りと考察の日」が行われた。

聖ジュゼッピーナ・バキータ(スーダン1869-イタリア1947)は、7歳の時にさらわれ、奴隷商人に売られた。壮絶な奴隷生活は1889年、20歳の時まで続いた。自由の身となった後、カノッサ会の修道女となった。人生の中でくぐり抜けてきた数々の苦難と試練にも関わらず、優しさ、明るさ、純真を保ち、神の大きな愛に感謝して生きる姿は多くの人を感化した。

「人身取引反対のための祈りと考察の日」の前日7日、教皇フランシスコは、バチカンでの一般謁見で、今年のテーマなどに触れ、次のように話された。

「2月8日、聖ジュゼッピーナ・バキータの日に、人身取引反対のための祈りと考察の日が記念されます。

今年は、『人身取引のない移民。自由にイエス、人身取引にノーを!』をテーマにしています。

正常なルートに関する可能性を持たない移民たちは、冒険的な別の方法を取ることを決意します。

そこではしばしば、あらゆる種類の悪用、搾取、奴隷化が人々を待ち受けています。

人身売買を目的とする犯罪組織は、自分たちの犠牲者を移民や難民の間に隠すために、この移民ルートを使います。

人身取引を防ぎ、犠牲者を保護し、支援するために、力を合わせるよう市民や様々な機関に呼びかけたいと思います。

主が人身取引に携わる者を回心させるように、そしてこの恥ずべき傷のために苦しむ人々に自由を再び獲得する希望をくださるように、皆で祈りましょう。」

この記念日を機会に、バチカンでは人身取引をテーマにした会議が8日・9日に開催される。








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