2018-01-21 14:00:00

ペルー:教皇、トルヒーリョで聖母への祈り


教皇フランシスコは、ペルーのトルヒーリョで聖母への祈りの集いを持たれた。

1月20日午前、トルヒーリョの海岸地帯でミサを捧げられた教皇は、市街に向かう途中、昨年の大雨による水害の傷跡が残るブエノス・アイレス地区を通り、住民に挨拶をおくられた。

同日午後、教皇はトルヒーリョ中心部のカテドラルを訪れ、聖母像に献花された。

次いで、創立1625年の歴史ある神学院で、ペルー北部の司祭・修道者・神学生らとの出会いを行われた。

この席で教皇は、召命に忠実であるために、自分がキリストの眼差しと出会った時のことを思い出すことが大切と話された。

自分の召命の出発点、根源に立ち返ることで、奉献生活者は、主の眼差しに導かれ続けるという、貴重な体験を生きることができると語られた。

夕方、教皇は、市内のアルマス広場で、人々と共に聖母に祈りを捧げられた。

広場の一角には、ペルーで崇敬を集めるオトゥスコの「扉の聖母」像が安置され、聖母に対する信心の篤い多くの信者たちがこの祈りに参加した。

教皇は、ペルーの人々を守り続ける「扉の聖母」を、「いつくしみと希望の母」として示された。

そして、「聖母はわたしたちを守るだけでなく、朽ちることのない、真のいのちの道の扉へと導きます。イエスは、誰一人、その扉の外に残ることを望まれません」と話された。

教皇は聖母を見つめると同時に、ペルーの人々の生活と家庭の原動力である、母や祖母らをはじめとする女性たちの存在、その静かな希望の力、信仰の証しに感謝と信頼を寄せられた。

同時に、教皇は、ペルーやアメリカ大陸で社会の傷となっている、女性に対する殺害や暴力に触れ、これらの状況と闘うための法整備、あらゆる形の暴力を拒否する文化の推進を訴えられた。

教皇は、いつくしみと希望の母、「扉の聖母」が、わたしたちに道を示し、悪と無関心から守り、出会いの文化といつくしみの心をもたらしてくださるようにと祈られた。

 

 








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