2018-01-18 11:54:00

教皇、チリ・カトリック大学を訪問「新しい対話と出会いの追求を」


チリ訪問中の教皇フランシスコは、首都サンティアゴで、カトリック大学を訪問された。

1月17日午後、若者たちとの集いが行われたマイプ巡礼聖堂に続き、教皇が訪問されたのは、教皇庁立チリ・カトリック大学。

同大学は、1888年の創立から、今年で130周年を迎える。この間、創立当初の2学部から、今では18学部を擁するまでに発展、現在およそ2万5千人が学んでいる。

構内で行われた教皇との集いには、同大の学生・教授陣はもとより、チリの学界を代表する人々が大勢参加した。

教皇は関係者を前にした講話で、対話と出会いの工房としての大学の役割を強調された。

ジークムント・バウマンが指摘する流動化社会に言及された教皇は、拠り所が雲のように稀薄になりつつある現代に、あらためて「わたしたち」や「共同体」の深い意味を発見し、紛争や暴力を生む個々の利害関係を克服していかなければならないと話された。

「大学は国内の共存に奉仕するよう呼ばれている」と教皇は述べ、国の未来を創造する場として、対立する論理を乗り越え、新しい対話と出会いの空間を追求して欲しいと希望された。

また、教皇は、そのダイナミックな対話の中で、人民の思いが消されることがないようにと話し、特に先住民族の共同体の持つ豊かな文化に触れられた。

知識が常に生活に奉仕し、生活と一致しながら発展を続けていくものであるよう、教皇は学術界の人々に願われた。

 








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