2017-10-26 18:13:00

教皇、国際宇宙ステーションの隊員たちと中継で対話


教皇フランシスコは、国際宇宙ステーションの隊員たちと、ビデオ中継を通して対話された。

10月26日、バチカン宮殿と国際宇宙ステーションはビデオ中継によって結ばれた。

教皇は、バチカン宮殿の一室から、現在、宇宙ステーションに滞在中の6人の隊員たちに挨拶をおくり、宇宙について、また宇宙飛行士としての任務などについて質問。

宇宙ステーション側では、イタリア人のパウロ・ネスポリ隊員を仲介・通訳として、遠征52・53隊の他の宇宙飛行士たち全員(出身:米国・ロシア)が参加し、およそ25分間にわたり教皇と会話した。

まず、教皇は隊員らに、「果てしない宇宙を前に、宇宙における人間の存在をどのように感じるか」、「宇宙を動かす愛の力の存在をどう思うか」など、哲学・宗教的な問いを投げ掛けられた。

宇宙飛行士らは、「自分たちは技術者なので」と前置きしながらも、宇宙は知れば知るほど、実は少ししか知らないと気付かされること、愛とは誰かのために自分を捧げることを可能にしてくれる力ではないか、などと率直な回答を寄せた。

続いて、教皇は、「なぜ宇宙飛行士を目指したか」、「宇宙ステーションで驚いたことは何か」「ステーション内での協力関係から学ぶこと」など、宇宙飛行士の仕事や体験にまつわるテーマを尋ねられた。

隊員らは、祖父が世界初の人工衛星スプートニクのために働いていたために、その影響を受けた、宇宙から地球を眺めることで、人類について考え、よりよい未来のために働きたいと思ったなど、宇宙飛行士を目指した理由を述べていた。

また、宇宙では地上と感覚が違うので、地上ではあたりまえのこと、たとえば方向でもどちらが上でどちらが下かなど、自分の力で決めなくてはならないと説明。

ここでは多くの国の人が個人や世界を超えて、より大きなことのために協力して働き、この知識の旅を続けていると、隊員たちは語った。

教皇は、「皆さんは小さな国連です。一人ひとりの力を合わせてより大きな力とすること、これは皆さんが示す模範です」と称え、宇宙飛行士らに祝福をおくられた。

 








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