2017-10-26 13:46:00

教皇、スコットランド国教会の使節と会見


教皇フランシスコは、スコットランド国教会の使節とお会いになった。

スコットランド国教会のデレク・ブラウニング総会議長率いる使節は、10月26日、バチカン宮殿に教皇フランシスコを訪問した。

教皇は使節を温かく迎えられ、訪問への感謝を述べられた。

ルターの宗教改革から500年を記念し、昨年スウェーデンのルンドを訪問したことを教皇は思い起こしつつ、こうした機会を背景に、スコットランド国教会の使節との出合いが行われたことに意義を見出された。

教皇はカトリック教会とスコットランド国教会が、長い対立を経た今、兄弟としてこの年を迎えることができたのは神の恵みによるものと述べ、エキュメニカルな歩みによってもたらされた理解と信頼、協力関係を喜ばれた。

特に、相互の記憶の浄化をこの共通の歩みの中で最も重要なものとして示された教皇は、人間的視点を通して、懐疑を持ち、互いの違いや過ちを見つめがちであった時代から、今わたしたちは同じ神の子として、ようやく神の眼差しをもって互いを理解できるようになったと指摘された。

福音の精神のもとに、謙遜な愛徳の道を共に進み、分裂を乗り越え、傷を癒すことを望まれる教皇は、キリスト者の一致を伴わないならば、福音宣教は完全な信頼性を持たないと強調された。

また、教皇は、今日イエスの名のために迫害に苦しむ、世界の多くのキリスト教徒たちの存在に思いを向け、これらの人々の証しは最後まで愛と勇気をもって前進するようにとわたしたちを促していると語られた。

教皇は、目に見える一致に向けての日頃の歩みが、近年に見たような豊かな実を、今後ももたらすことを願われた。








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