2017-09-21 18:24:00

福音宣教省長官フィローニ枢機卿、日本の教会と交流


訪日した福音宣教省長官フィローニ枢機卿は、各地でカトリック教会関係者と交流しながら、司牧訪問を続けている。

9月17日から始まった日本司牧訪問で、フィローニ枢機卿は18日に福岡、19日に長崎を訪れた。

日本カトリック神学院・福岡キャンパスで行われた神学生との出会いで、同枢機卿は、日本の未来の福音宣教を担う学生たちとの出会いを喜びながら、なぜ日本に福音を告げる必要があるのかを考え、仮の常態を好む文化に抗して、神に結ばれた真の永遠の愛を証しするよう励ました。

また、神学院で行われたミサで枢機卿は、神はキリストの御心に従い、イエスを告げ、神と受肉されたその御子から来る救いを叫ぶ人々と司祭たちを必要としていると述べた。数字から見て小さい日本の教会は、決して一人ではなく、大きなカトリック教会の家族の一員であり、そこでは信仰が隔たりを超えさせ、祈りが人々を近づけることを忘れないようにと願った。

長崎で、フィローニ枢機卿は司祭・修道者・信者らとの集いを持った。対話に先立ち、枢機卿は、キリストがよく知られていない世界で「キリスト者」であるとはどういうことかを、福者高山右近のまれに見る生き方を例に引きながら考え、日本でなぜキリストを告げるのか、福音宣教の情熱をもってキリスト教徒でない人々への宣教に改めて取り組むべき、などを内容に講話した。

夕方、小神学校で生徒や志願者らとの出会いが行われた。ここで枢機卿は、召命は主と手を取り合いながら歩んでいく道であり、自分の能力ではなく、主の御摂理に信頼することが大切であると語りかけた。

続いて、カテドラルで行われたミサで、フィローニ枢機卿は、聖フランシスコ・ザビエルがもたらした最初の福音から、多くの宣教者たちの尽力と献身によって伝えられていった日本のキリスト教の歴史に言及。日本にもたらされたその福音が、今日、相対主義の危険にさらされていると警告した。

キリストを単なる博愛主義者と見なしたり、教会のミッションを国際的人道支援組織のように見たりする傾向に注意を促した枢機卿は、福音宣教とは、死と罪の束縛を解く力を持ち、神の真の御顔を啓示した復活の主を告げることであると説いた。








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