コロンビア滞在中の教皇フランシスコは、ビリャビセンシオで、同国の国内和解のための祈りの集いをとり行われた。
ビリャビセンシオ郊外の公園施設で行われたこの集いには、長い内戦の暴力の犠牲者たち、兵士や警官、そして元ゲリラ兵たちが参加した。
会場の舞台には、内戦の悲劇と苦しみを象徴する「ボハヤの十字架」が掲げられた。この十字架は、「ボハヤの虐殺」が起きた教会にあったもので、爆発によりキリスト像は大きく傷ついている。
2002年5月、コロンビア・チョコ県ボハヤの教会に反政府武装組織、コロンビア革命軍によって爆発物が投げ込まれ、武力衝突から逃れるために教会内に避難していた市民100人以上が犠牲となった。
この傷ついたキリスト像の下で、参加者らは様々な立場を代表する人々の言葉に耳を傾け、教皇と共に和解の恵みを祈った。
教皇は説教で、癒えない傷を抱えたすべての人に寄り添いながら、「愛は、死と暴力よりも強いものです」と述べ、ボハヤの十字架像のように、傷つけられても、わたしたちを見つめ、愛してくださるキリストに、希望と信頼を寄せるようにと招かれた。
暴力は暴力を呼ぶのみであり、赦しこそが憎しみの連鎖を断ち切ることができると、教皇は、皆に和解への一歩を呼びかけられた。
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