2017-07-14 12:40:00

教皇「環境に対し、尊重と責任、関わりを」


教皇フランシスコの回勅「ラウダート・シ」に照らし、環境と都市問題を考える会議が、ブラジルで開催された。

「『ラウダート・シ』と大都市」をテーマに、リオデジャネイロで13日から開かれたこの会議では、環境問題を扱った教皇フランシスコの回勅「ラウダート・シ」を通して、気候変動、水問題、大気汚染、ゴミ処理など、環境危機に対する関心を呼びかけると共に、必要とされる倫理を考察した。

教皇は会議参加者に宛てたメッセージで、水や大気の汚染を前に見て見ぬ振りすることなく、環境保護のための早急な行動を国際社会に呼びかけている。

教皇は、環境問題に対して必要な態度として、「尊重」「責任」「関わり」の3つを列挙。

「自然を尊重することは、わたしたちの基本課題」と解く教皇は、空気の質の低下や、廃棄物の増加など、目の前の環境問題を無気力に放置してはならないと警告された。

「環境危機は自然に対する無責任な扱いの結果である」と教皇は述べつつ、わたしたちは、皆が住み、皆の財産である「共通の家」としての環境への無関心と受け身な態度を棄て、責任感を取り戻すことが急務と呼びかけられた。

また、教皇は環境問題への積極的な関わりの必要性と共に、貧困問題についても言及。

閉鎖的で、不信に満ちた社会が貧困の原因となる孤立を生み出していると述べた教皇は、人々を疎外する壁を壊し、社会に人間的な関わりを構築していく必要を訴えられた。








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