2017-06-06 18:53:00

2017年度「世界宣教の日」教皇メッセージ


教皇フランシスコは、今年度の「世界宣教の日」に向けてメッセージを発表された。

カトリック教会の「世界宣教の日」は、毎年10月の最後から2番目の日曜日に記念される。この日は、すべての信者に宣教の心を呼び起こさせ、世界に福音が広まるように祈ると共に、宣教者たちへの精神的・物質的援助、宣教者間の交流の推進などが呼びかけられる。

今年10月22日に記念される2017年度「世界宣教の日」のテーマは「キリスト教信仰の中心にある宣教」。

教皇はこのメッセージで、教会の本質としての宣教性を改めて示し、世界は福音を必要としていると呼びかけている。

「教会の宣教は、福音の変容力の上に成り立っている」と述べた教皇は、福音はわたしたちの道、真理、命である復活のキリストの命を中に秘め、その新しい命を与えるがゆえに、福音の喜びは人から人へと伝わっていくと記された。

「教会の宣教を通して、イエス・キリストは福音を述べ伝え、行動し続ける。それゆえ、宣教は歴史における神の救いの時を表すものである。福音を告げることを通して、イエスは常にわたしたちの新たな同時代人となる」と教皇は説かれた。

「世界はイエス・キリストの福音を必要としている」と呼びかける教皇は、イエスは教会を通して、血を流す人類の傷を癒すことで 「善きサマリア人」のミッションを続け、道を見失った人々を探し続ることで「善き羊飼い」の使命を果たしていくと述べている。

「教会の宣教は絶え間ない「脱出」の霊性によって力づけられる」とも教皇は述べ、自分の安楽から抜け出し、福音の光を必要とする辺境に勇気を持って出かける必要を説いている。

教皇は「若者は宣教の希望である」とも記し、イエスとその福音が多くの若者たちを魅了し続けていることを指摘。

2018年に開催される若者と召命をテーマとしたシノドスが、青少年に宣教者としての自覚を促す機会となることに期待を表された。

 








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