2017-06-05 17:16:00

聖霊降臨:教皇「多様性と一致、赦しを与える聖霊の力」


カトリック教会の典礼暦で聖霊降臨の祭日を迎えた6月4日、教皇フランシスコは、バチカンでミサをとり行われた。

この祭日は、キリストの復活後50日目、集っていた使徒たち一人ひとりの上に聖霊が下った出来事を記念する。

教皇はこの日、聖ペトロ広場でおよそ6万人の巡礼者と共にミサを捧げ、復活したイエスの贈り物である聖霊の、その素晴らしい力を称えた。

創造主としての聖霊の力は、弟子たちを新しい人間にし、その心を刷新すると同時に、彼らを新しい民として出発させたと話された。

「炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人ひとりの上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、”霊”が語らせるままに、他の国々の言葉で話しだした」(使徒言行録2,3-4)。

教皇は聖書が語る、最初に一人ひとりの上にとどまり、続いてすべての人を互いに意思疎通させる聖霊の働きに注目。

聖霊は一人ひとりに賜物を差し出すと共に、すべての人を集め一つにする、すなわち、聖霊は多様性を生み出しながら、差異の中にも一致した新しい民を創り出すと話された。

教皇は、わたしたちがそれぞれの違いにも関わらず、一致を受け入れ、わたしたちの教会を抱擁し愛する眼差しを持つことができるよう、聖霊に祈られた。

また、「聖霊を受けなさい。だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される」(ヨハネ20,22-23)と言った、復活の主の言葉を思い起こされた教皇は、イエスが受難の際にご自分を見捨て否定した弟子たちを罪に問うことなく、むしろ赦しの聖霊を彼らに与えられた点を指摘された。

復活の主の最初の贈り物として、特に罪を赦すために与えられた聖霊について思いを深められた教皇は、教会の始まりにおいて、家のレンガを固めるためのセメントのように、皆を一つにするために与えられたもの、それは「赦し」であったと強調。

最も偉大な愛のしるしであり、すべてに関わらず皆を一致させ、強め、固め、希望を与える「赦し」無しには、教会を築くことはできないと説かれた。

教皇は、赦しと自分を正す態度をもって、わたしたち自身を刷新しながら、母なる教会の顔をより一層美しくすることができるように、また多様性の中に教会を形作ることができるようにと、教会の中で愛として燃えさかる聖霊に祈られた。

 








All the contents on this site are copyrighted ©.