教皇フランシスコは、エジプトのコプト正教会に対するテロ攻撃を非難すると共に、犠牲者らのために祈られた。
4月9日、エジプト北部タンタのコプト正教会、マル・ギルギス(聖ゲオルギウス)教会内で爆発が起きた。この日は受難の主日(枝の主日)の儀式におよそ2000人の信者が参加していたという。治安当局によれば、この爆弾テロで27人が死亡、78人が負傷した。
同日、教皇はバチカンで司式した受難の主日のミサの後半、正午の祈りを唱える前に、14日にストックホルムで発生したトラック突入テロ事件と共に、この日起きたエジプト・タンタのコプト正教会の爆弾テロに言及。
聖週間に入り、受難の主日を記念したこの日、受難に向かうイエス、そして聖マリアにテロの犠牲者を委ねると同時に、人類の悲劇である戦争によって深く傷ついた人々を託したいと話された。
教皇フランシスコは、コプト正教会の教皇タワドロス2世と、全コプト教会とエジプトに対し、心からの哀悼を表明。
テロの犠牲となった人々、負傷者のために祈り、遺族らと共同体に連帯を示された。
教皇はこの席で「恐怖と、暴力、死の種を蒔く者たち、武器を製造、売買する者たちの心を、主が回心させてくださいますように」と祈られた。
この教皇の言葉から間もない時刻、再びエジプトのコプト教会がテロの犠牲となった。
二度目の爆弾攻撃は、同国北部アレクサンドリアのコプト正教会、聖マルコ教会の外部で発生。このテロで17人が死亡、48人が負傷した。
聖マルコ教会では、テロ攻撃の少し前まで、タワドロス2世が儀式をとり行っていたが、爆発が教会の外で起きたために、タワドロス2世はじめ、教会内部の人々は無事だったという。
教皇フランシスコは、4月28日・29日の両日、エジプトの首都カイロへの訪問を予定している。
これについて、4月10日、教皇はバチカンでフランシスコ会関係者らとお会いになった際、エジプト訪問が予定どおり行われることを明らかにしたという。
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