教皇フランシスコは、3月25日、北イタリアのミラノ大司教区を司牧訪問された。
この日帰りの訪問で、教皇はミラノとモンツァの2都市に赴かれた。
25日朝、ミラノ・リナーテ空港に到着された教皇は、最初にミラノ市東部郊外フォルラニーニ地区を訪れた。
同地区は1960年代前半の都市計画に従って開発された集合住宅地。教皇はこの一角の「カーセ・ビアンケ(白い住宅)」と呼ばれる高層団地の家庭3軒を訪問。ここに住むお年寄りや病者を見舞い、イスラム教徒の家族たちと対話された。
団地の広場で行われた集いで、教皇は住民たちから手作りのストラ(祭服の一部をなす帯状の布)と、広場にある聖母像を描いた額を贈呈された。
教皇は、人々の信仰や祈り、苦労や涙が織り込まれたストラを、「人々に選ばれ人々に奉仕する」「キリストの賜物としての司祭職」のしるしとして、感謝をもって受け取られた。
また、住民に愛されているこの聖母像について教皇は、「ミラノに来ると大聖堂の頂上の聖母像に迎えられるが、すでにミラノの入口で、聖母に迎えられて嬉しく思います」と述べられた。
そして、「聖母はわたしたちのお母さんです。お母さんとは、いつも先回りしてわたしたちを待ち、わたしたちを導いてくれるものです」と話された。
教皇は「最近修復を受けたばかりのこの聖母像のように、罪びとであるわたしたちから成る教会もまた絶えず修復されていく必要があります」と述べ、「特にこの四旬節にあたり、わたしたちも神のいつくしみによって心の修復、清めを願いましょう」と呼びかけられた。
この後、教皇はミラノ中心部にある大聖堂(ドゥオーモ)に向かわれた。
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