2017-01-23 17:36:00

教皇「マフィアは信仰と福音に対立する死の文化」


教皇フランシスコは、1月23日、イタリアの反マフィア・反テロリズム局メンバーとお会いになった。

参加者らへの挨拶で、経済・社会・政治的な弱さのある場所に犯罪活動の基盤を育てようと目論むマフィアと、世界的な規模で破壊を広げるようになったテロリズムに対抗するために、困難で危険の多い仕事に取り組む同局の人々に、教皇は賛辞と励ましの言葉をおくられた。

贈賄や脅迫、麻薬や武器の違法取引、子どもたちをはじめとする人身売買を社会から取り除く必要を述べた教皇は、他国との協力と効果的手段のもとに、これらの犯罪と闘ってほしいと話された。

教皇は、特に人身売買と、移民を搾取する犯罪の取り締まりに期待。最も弱い立場の人々を犠牲にするこれらの犯罪を非難すると共に、平和と未来を求める人々の保護と支援を訴えられた。

同時に、教皇は新しい世代に対する教育の必要を強調。家庭や、学校、教会共同体、スポーツ、文化を通じて、倫理観と法遵守の精神、正直で平和を愛する生活、連帯の心を育てることで、少しずつ悪に打ち勝ち、善への道を整えていくことができるだろうと語られた。

マフィアという現象は、常に命を大切にする信仰と福音に根本的に対立するものであり、闘うべき死の文化であると教皇は述べた。

教皇は、反マフィア・反テロリズムのため、命や家族を危険にさらす仕事に情熱と義務感、強い心をもって取り組む人々に、神が力と支えを与えてくださるようにと祈られた。








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