2016-12-22 17:05:00

教皇、バチカン関係者に降誕祭前の挨拶


教皇フランシスコは、12月22日、バチカン関係者に降誕祭前の挨拶をおくられた。

クリスマスを目前にしたこの日、教皇と教皇庁諸機関の代表者たちとの恒例の集いが行われた。

バチカン宮殿のクレメンスの間には、教皇の協力者として日頃奉仕する、省・評議会・委員会など各組織の責任者、世界に駐在するバチカンの外交官らが一堂に集い、この一年間を総括する教皇の講話に耳を傾けた。

教皇は関係者への言葉で、「降誕祭は、神を愛する謙虚さの祭りである」と強調。

「神は愛されることを望まれ、小さき者として生まれることを選ばれた」、それゆえに「主の降誕の論理は、世の中の論理、権力的、権威的な論理をひっくり返す論理である」と話された。

教皇は、この幼子イエスの優しく力強い光に照らしながら、今年末の講話として教皇庁の改革について話したいと述べられた。

教皇庁における「改革」には2つの意味があると教皇は述べ、その一つに、福音をすべての人、特に貧しい人や疎外された人に喜びと勇気と共に伝えるために、時代のしるしと、わたしたちが奉仕すべき人々の必要を読み取りながら、教皇庁のあり方をそれに適合させるという必要を挙げられた。

また、改革には、教皇がその使命を十分に、迅速に、普遍的な形で果たせるよう、教皇を支え、協力する態勢を整えるべく、教皇庁を形作っていくという、もう一つの意味があると話された。

教皇庁は固定された組織ではないゆえに、改革は、むしろ地上を巡礼し歩む教会の生き生きとしたしるしとなるべきであり、生きる教会は常に改革され続けなければならないと教皇は説かれた。

「改革はそれ自体を目的とするものではなく、それは一つの成長の過程、特に回心の歩みである」と述べた教皇は、「改革は、教皇庁に化粧を施すことが目的ではない。教会が恐れるべきなのは、その皺ではなく、汚れである」と話された。

こうした視点から、教皇は、改革は単に人事を動かすというだけでは十分でなく、「新たにされた人間たち」が必要と述べ、教皇庁のメンバーたちに精神面・人間的な面・プロフェッショナルな面での刷新を呼びかけられた。

そして、教皇は、教皇庁の改革を導くために、個人的回心・司牧性・宣教性・効率性・機能性・現代性・簡素さ・支援性・教会会議性・カトリック性・プロフェッショナルさ・無償性の12項目をガイドラインとして示し、これらの個々の点を見直すように勧められた。

教皇は、同日、教皇庁職員とその家族らとも交流され、クリスマスの挨拶を述べられた。








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