2016-10-01 13:29:00

ジョージア:教皇、シリアとイラクの平和を祈る、カルデア典礼の共同体と


教皇フランシスコは、9月30日、訪問先のジョージア(グルジア)で、カルデア典礼の共同体と交流された。

トビリシの聖シモン・バル・サバ教会には、東方カトリック教会のカルデア典礼に属する小さな共同体がある。この共同体は過去の歴史の中で迫害や暴力を逃れて難民となったカルデア典礼の信者たちによって生まれたものであるが、今世紀に入り、特にイラクとシリアの内戦から避難した信者らが増加している。

2009年に完成した比較的新しい同教会は、世界中に離散したカルデア典礼の信者たちの寛大な寄付によって建てられた。

カトリック・カルデア典礼のルイス・ラファエル1世サコ・バビロン総大司教と共に、詰め掛けたおよそ300人の信者たちは、教皇の訪問を熱心に歓迎した。

教皇と信者たちによる祈りの集いでは、初期キリスト教時代の殉教者たちに捧げる伝統ある聖歌が歌われた。

祈りの中で教皇は、死から復活されたキリストに、その栄光をもって人々を憎しみやエゴイズムに打ち勝たせ、その復活の力をもって人々を不正と横暴から引き離してくださいと願われた。

また、子どもやお年寄り、迫害されるキリスト教徒をはじめ、多くの無実の犠牲者の苦しみをキリストの十字架に一致させ、搾取され、自由と尊厳を奪われた人々を復活の光で包んでくださいと祈られた。

教皇は、イエスの十字架が、紛争に直面した人々に和解と対話と赦しを教え、特にイラクとシリアの人々の苦しみを和らげ、離散した信者たちを支えながら信仰と愛のうちに一致させるようにと、祈り求められた。

祈りの後、聖堂の外に出られた教皇は、信者たちに囲まれながら、平和の象徴として一羽の鳩を飛ばされた。








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