2016-07-06 18:17:00

分かち合うことから始めよう、教皇、フランスの巡礼団に


教皇フランシスコは、バチカンのパウロ6世ホールで、7月6日、フランスの巡礼団とお会いになった。

この巡礼団は、リヨン大司教フィリップ・バルバラン枢機卿の引率によるもので、「ヴレシンスキ神父友の会」の関係者をはじめ、恵まれない人々、様々な教会系団体のボランティアら、およそ200人が訪れた。

恵まれない人々のために生涯をささげ、司牧者の立場から貧困問題に取り組んだジョセフ・ヴレシンスキ神父(1917-1988)は、来年生誕100年を迎える。

巡礼団を歓迎された教皇は挨拶の中で、貧しい人々に「皆さんは教会の中心にいます」と言ったヴレシンスキ神父の言葉を思い起こされた。

イエスはその生涯の中で、常に貧しく疎外された人々を一番先に大切にしてきたと述べながら、教皇は「イエスが愛し、優先されたとおりに、教会もまた愛し、優先します。教会は、誰からも顧みられず、拒絶され、疎外されたすべての人々に出合うまでは、いてもたってもいられません」と話された。

教皇は貧しい人々に奉仕するボランティアの人たちに、分かち合うことからすべてを始めたいとヴレシンスキ神父が願ったように、ただ貧しい人たちに出会い、共に歩むだけでなく、彼らの苦しみを理解し、彼らの絶望の中に分け入っていく努力を励まされた。

また、貧しい人々の周りに共同体を生み出すことで、これらの人々に尊厳やアイデンティティを取り戻すことができると説かれた。

イエスは天の御父のメッセージを受け入れない者たちを厳しく咎められたと指摘しつつ、教皇は恵まれない人々に対し、彼らの貧しさの原因となっている人々、経済的に恵まれていても自分のこと以外には無関心で憐れみのない人々の回心のために、祈って欲しいと願われた。








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