カトリック教会の典礼暦は、5月26日、キリストの聖体(コルプス・ドミニ)を祝った。
コルプス・ドミニの祭日は、「パンとぶどう酒の形色の下に復活して今も生きるイエス・キリストの現存」を称え、「聖体拝領において信者の霊的食物として与えられるキリストの御体と御血」を賛美する日。三位一体の主日の直後の木曜日に祝われるが、日本を含む多くの国では、3日後の日曜日に記念される。
この日の伝統行事として、教皇フランシスコは、ミサと、聖体行列、そして聖体降福式をとり行われた。
夕方から、教皇はローマの司教座大聖堂、聖ヨハネ大聖堂前の広場でミサを司式された。
説教で教皇は、イエスが最後の晩餐でパンを取り、感謝の祈りを捧げてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われたことを思い起こされた。
そして、イエスがご自分の体と血を捧げることを通して制定したこの動作が、「わたしの記念としてこのように行いなさい」とイエスが命じたとおりに、今日までわたしたちに伝えられてきたことを深く観想するよう招かれた。
「イエスは自分を裂かれました。イエスはわたしたちのために自らを裂かれたのです。イエスはわたしたちにも、自分を裂いて、他人に与えるようにと言っています」と教皇は述べ、パンを裂くこと、自分を与えることが、キリストとキリスト者のしるしなのであると説かれた。
ミサに続いて、聖ヨハネ大聖堂から聖マリア大聖堂に向けて、聖体行列が行われた。
二つの大聖堂を結ぶメルラーナ街道を、十字架を先頭に、伝統衣装をつけた信心会の人々や、修道者、司祭、助祭、司教、枢機卿らが歩み、天蓋をかけた車上の聖体顕示台の後ろを、教皇とミサ奉仕者、信者たちが続いた。
大勢の参加者らはろうそくを手に、聖歌を歌いながら、エスクリーノの丘にある聖マリア大聖堂を目指してなだらかな坂道を上がっていった。
行列によって到着した聖体は、聖マリア大聖堂前に設けられた祭壇上に安置され、ここで教皇による聖体降福式が行われた。
教皇と参加者らは聖体を前に祈り、聖体の賛歌「タントゥム・エルゴ」に声を合わせた後、教皇は聖体顕示台を掲げながら会衆を祝福された。
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