2016-04-07 16:55:00

教皇フランシスコ、サンタ・マルタ館でのミサ 「日常生活における聖人殉教者が教会を支え動かしている」


4月7日バチカンのサンタ・マルタ館聖堂での早朝ミサの説教で、教皇フランシスコは日々の生活をキリストの精神で生きる人々によって教会は生かされ動かされていることを強調。

この日のミサの第一朗読は新約聖書の使徒言行録から取られ、キリスト復活後の使徒たちの活動からのエピソードが朗読された。

キリストの十字架の下では臆病風に吹かれていた使徒聖ペトロが、キリストの復活後キリストの死と復活の勇敢な証人となったことが語られている。ユダヤ人たちからキリストの名において語ることを禁じられたペトロが死をも恐れず堂々と「人間よりも神に従うことこそ重要である」とキリストの復活を堂々と宣言できたことは、まさしく全ての人々の救いのために全てを捧げつくしたキリストそのもののあり方を自分のものとした証拠であり、まさしく、キリストの証人、正真正銘のキリスト者として生き始めたことを表していると教皇は解説。

さらにキリスト者とはその生命をかけてキリストの復活、キリストが今も自分たちとともに生きていることを証しする者たち、すなわち殉教者であることを教皇は強調された。

今日も世界中のさまざまな国々で多くのキリスト者たちがその生命をかけてキリストを証し続けている。キリストはその復活後使徒たちに聖霊を送り力づけた。現代のキリスト者たちも自分の力だけではなく神から無償で与えられる聖霊に力づけられキリスト者としての証しを世界に向かってはなつのである。

キリスト者の証し、キリスト教生活そのものも全て神からの恵みであり、主キリストが聖霊とともにわたしたち一人ひとりにもたらしてくれる大きな賜物である。この聖霊なしに私たちはキリストの復活の証人とはなれない。証人とは自分の言葉、行い、神からいただいた恵み、すなわち聖霊に忠実に生きる者たちである。

多くの困難に見舞われている現代世界に真に必要なものは確かに英雄的な人々であるけれども、教会に今、最も必要とされるのは証人たちすなわち生命をかけてキリストに忠実に生きる殉教者たちだ。かれらこそ教会を生かし動かし、復活されたキリストが今も生きていることを証しするのである。

教皇フランシスコはミサ中の説教でこのように話された。








All the contents on this site are copyrighted ©.