2016-03-03 18:01:00

教皇、生命アカデミーの総会参加者らと


教皇フランシスコは、3月3日、教皇庁生命アカデミーの会員らとお会いになった。

同アカデミーは、「生命倫理の諸徳」をテーマに、5日までバチカンで定例総会を開催している。

教皇は総会参加者への挨拶で、今日、生命への奉仕に取り組む多くの組織が存在する中で、共通善よりも経済的利益に関心のあるものが見られることに懸念を表明。

こうした状況において、「悪が善と呼ばれ、善が悪と呼ばれる」恐れが常にあることを指摘された。

現代のある種の文化的傾向は、自然界にも、人類にも、神の叡智ある創造のしるしを認めず、これによって神の目にはこれほど大切な人間の本質は、あらゆる計画によって変更可能な単なる物質に成り下がっていると教皇は話された。

こうしたことから、教皇はまず救うべき最初の自然は、わたしたち人類そのものであると強調。

わたしたちは人類に自由という澄んだ空気と、真理という人を生かす水を与え、エゴイズムと偽りの毒から守らなくてはならないと述べられた。

そして、教皇は「あらゆる状況に置かれた人間の命を受け入れ、守る」必要を訴えられると共に、美徳や、近代性、新しい生き方の名のもとに、キリスト教徒たちの思想の中にさえも入り込み、自由を奪う、新しいイデオロギーの植民地化に注意を促された。

 








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