2015-12-28 13:07:00

聖家族の祝日:教皇「家庭は赦しを学ぶ場所」


典礼暦で「聖家族の祝日」を記念した12月27日、教皇フランシスコによる「家庭のためのミサ」がバチカンで捧げられた。

今月8日に開幕した「いつくしみの聖年」の特別行事として、この日「家庭のための聖年」が祝われた。

教皇ミサがとり行われた聖ペトロ大聖堂には、ローマ教区を初め、世界各国から多くの家族が参加した。

ミサの説教で教皇は、いつくしみの聖年にあたり、多くの人が世界各地の司教座聖堂に設けられた「聖年の扉」に向けて巡礼するであろうと述べながら、教皇は少年イエスもまたヨセフとマリアと共に、過越祭にエルサレムに巡礼していた(ルカ2,41-52)ことを思い起こされた。

家族が揃って巡礼すること、特に親子で主の家に赴き、共に祈ることは素晴らしいことと教皇は強調し、マリアとヨセフがイエスに祈りを教え、共に聖書の言葉に耳を傾けている場面を観想するよう勧められた。

教皇は家庭生活そのものを一つの「巡礼」として示され、共通の目的地に向かって家族が一体となって歩みながら、一緒に困難を乗り越え、喜びや慰めを共有していくことの大切さを説かれた。

また、教皇は、巡礼とは巡礼地に到着してそれで終わるものではないとも指摘。家に戻ってから、巡礼で得た精神的実りを日常生活の中で活かしていくことが重要と話された。

マリアとヨセフが帰路についた時、イエスだけはエルサレムに残ったために、二人はイエスを探し回り、やがてイエスがエルサレムの神殿の境内で学者たちと議論しているところを発見することになる。このエピソードに注意を向けつつ、教皇は、福音書には記されていないが、イエスは後で両親に謝り、家に帰ってからは、両親に大きな愛情を示し、彼らに従っただろうと話し、巡礼は成長の機会、赦しを請う機会にもなると述べられた。

いつくしみの聖年に、すべての家族が赦し赦されることの喜びを体験し、家庭が赦しを学ぶと同時に、理解と支えを確信できる場所となるようにと教皇は願われた。

 








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