2015-12-21 18:09:00

教皇、バチカンの聖職者らに降誕祭前の挨拶


教皇フランシスコは、12月21日、バチカンの聖職者らに降誕祭を前にした挨拶をおくられた。

クリスマスを控えて行なわれる毎年恒例のこの集いには、日頃、バチカンで教皇の協力者として働く枢機卿や司教、教皇庁の各省・評議会など諸機関の責任者らが出席した。

関係者らへの言葉で教皇は、昨年末の集いで、教皇庁で働く者をはじめ、すべてのキリスト者が気をつけるべき「誘惑」や「病気」について話されたことを思い起こしつつ、今回はそれらに対する「薬」、すなわち教皇庁で奉仕する者に必要な「徳」について説かれた。

教皇は過ぎた1年を振り返る中、バチカンで起きたいくつかの不祥事に言及。こうしたことを防ぐために誠実な反省が必要と述べながらも、決断と明晰さをもって今後も教会の改革を進めていく決意を表明された。

同時に教皇は、バチカンで努力と責任、献身と誠実をもって教皇と教会のために働く人々に対し、その労をねぎらわれた。

いつくしみの聖年が幕を開けた今、教皇はすべての人々を神への感謝と、回心、刷新、悔い改め、和解へと招かれた。

実際、降誕祭は神の無限のいつくしみのお祝いであると述べた教皇は、この降誕祭を前に、教皇庁関係者はもとより、教会のために自身を捧げ、奉仕しようとするすべての人々に必要な24の「徳」を列挙された。

教皇はまずこれらの「徳」として、宣教性と司牧性、適性への努力と利発さ、霊性と人間性を挙げられた。

また、模範性と誠実さ、理性と優しさ、潔白さと決断力、慈愛と真理、正直と成熟、尊重と謙遜、心の豊かさと注意力、勇敢さと準備ができていること、信頼性と簡素さの必要を示された。

これらの「徳を示された」教皇は、どこにあっても、神のいつくしみがわたしたちの歩みを導き、わたしたちの改革に息吹を与え、その決断を光で照らすようにと祈られた。








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