2015-11-10 15:43:00

教皇、フィレンツェを訪問「神のいつくしみの御顔を再発見しよう」


教皇フランシスコは、11月10日、イタリアのフィレンツェを訪問された。

同日、教皇はトスカーナ司牧訪問として、最初にプラート、続いてフィレンツェを訪れた。

フィレンツェでは11月9日から13日まで、「イエス・キリストにおける新しいヒューマニズム」をテーマに掲げ、イタリアのカトリック教会による「第5回全国教会会議」が開かれている。

教皇の今回のトスカーナ訪問はこの教会会議への参加を主な目的としている。ローマ教皇がフィレンツェを訪れるのは、29年前のヨハネ・パウロ2世の訪問以来となる。特別車・パパモービルでフィレンツェ市内に入られた教皇フランシスコを、市民や観光客たちは熱く歓迎した。

大聖堂(ドゥオーモ)に到着された教皇は、まず隣接の洗礼堂を訪問。続いて大聖堂内で全国教会会議の参加者たちとお会いになった。

教皇はこの席で、人々に寄り添い、権力にとり付かれることなく、恐れずに聖霊の息吹に導かれる、あるべきイタリアの教会像を提示された。

この後、教皇はサンティッシマ・アヌンツィアータ教会(お告げの聖母教会)で病者たちとの出会いを持たれ、お告げの祈りを皆と一緒に唱えられた。

さらに同教会の筋向いにあるカリタス運営のサン・フランシスコ・ポヴェリーノ(貧しき聖フランシスコ)食堂に向かわれた。

この食堂ではおよそ50人のボランティアが交代で奉仕し、昨年は59カ国、1079人が利用、4万4千食を配給している。

教皇は食堂利用者たちと昼食を共にされ、食事をしながら一人ひとりに話しかけられたという。

午後、教皇はアルテミオ・フランキ競技場でミサを捧げられた。

ミサの説教で教皇は、キリスト者が神のいつくしみを告げるために現代の風潮や意見をのり越えていく必要を強調された。

「真のヒューマニズムは愛の顔を持っている」「キリスト者は人々から離れることがあってはならない」と教皇は説き、ウマネジモ(ヒューマニズム)の揺籃の地フィレンツェで、神のいつくしみの御顔を再発見し、誰もが排除されない、仕える者が最も偉い者となる世界を目指して努力して欲しいと呼びかけられた。

 








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