2015-10-28 19:08:00

諸宗教の対話・協力を呼びかける、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで10月28日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日は、1965年10月28日の第2バチカン公会議公文書「キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言」発布から、ちょうど50周年が記念された。

ローマの教皇庁立グレゴリアン大学では、同公文書発布50年を機に、諸宗教の代表者らが集い、26日より国際会議を開催。参加者らは28日、謁見会場の聖ペトロ広場で教皇の歓迎を受けた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で教皇は、50年前に発表された「キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言」のメッセージは、今日も生きた価値を持っていると強調。

人類は一つの共同体として、共通の起源と運命を持っていること、様々な民族・文化において様々な宗教が神あるいは絶対なるものを求めていること、カトリック教会はこれらの諸宗教に見出される真実で尊いもの、その信者たちの精神的・倫理的努力を尊重し、すべての人との対話に開いていることなど、同宣言の精神を振り返った。

世界は、わたしたちがすべての宗教の信者たち、また宗教を持たない人々と協力し、平和や、飢餓、貧困、環境問題、暴力、特に宗教の名のもとに行なわれる暴力、贈賄、倫理的退廃、家庭の危機、経済、そして希望について答えることを見守っていると述べた教皇は、より一層の諸宗教間の対話と協力、そして互いの祈りを呼びかけられた。








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