2015-10-06 18:50:00

シノドス:全体会議で、家庭司牧めぐり司教らの意見提出


バチカンで開催されている家庭をテーマにした世界代表司教会議(シノドス)は、初日に続き、10月6日も全体会議が行われた。

シノドス開催中は、午前・午後に分かれ、一日に2つの会議が行なわれる。全体会議では、5日午後の部から自由な意見提出が始まり、6日午前までの2会議で、72人の司教が様々な視点から家庭司牧をめぐり意見や提案を述べた。

この中では特に、家族や夫婦がキリスト教的生活の中に成長することの大切さが強調され、今日の社会において、その福音的な成長を助けるための教会の司牧、ミッション性の必要が示された。

また、世界の地域ごとに異なる文化や社会において、家庭の役割や生きる状況の違いも明らかにされた。

特に、中東の司教から、現在のカトリック教会が置かれた難しい状況、迫害の試練を生きるキリスト教共同体、難民生活を迫られる家族たちの現状が証言された。

このほか、家庭内暴力、児童労働、紛争や貧困下での家庭生活などもテーマとなった。

6日午前の会議では、教皇フランシスコ自身も短い意見を述べられた。

この中で教皇は、カトリックの結婚をめぐる教義は変わっていないこと、昨年のシノドス・第3回臨時総会でもそのことは確認されていることに注意を促され、幅広く問題を扱うべきシノドスが、離婚者の再婚問題など、特定の問題だけに偏らないことを願われた。

 








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