2015-09-23 16:39:00

米国訪問:教皇「受容の社会を」ホワイトハウスでの歓迎式で


米国を訪れた教皇フランシスコは、9月23日、ホワイトハウスでの歓迎式で同国民に挨拶をおくられた。

前日、キューバからワシントン入りされた教皇は、米国訪問最初の公式行事である歓迎式に臨まれ、この後、オバマ大統領と会談された。

歓迎式の挨拶で、教皇はご自分を移民の家族の出身であると紹介しながら、同様の家族たちによって大部分が構成されたこの国、米国を訪れた喜びを表された。

そして、この訪問で出会いと対話を通し、アメリカ国民の夢と希望に耳を傾け、それを分かち合いたいと述べられた。

教皇は滞在中、米国が建国からの原則に忠実でいられるよう、連邦議会での政治的将来を担う人々を励まし、フィラデルフィアの第8回世界家庭大会で、現代社会で危機に置かれた「家庭」と「結婚」を支持したいと話された。

米国のカトリック信者たちが、寛大で受容力のある社会の構築と、個人と共同体の権利の擁護、不当な差別との闘いに取り組んでいることを教皇は紹介。信者たちは、他の善意の人々と共に、正しく、秩序ある、信教の自由の権利が尊重される社会づくりへの取り組みを望んでいると述べた。

教皇はまた、環境問題にも言及。未来の世代のために、気候変動の問題をこれ以上放置することはできないと訴えられた。

創造主なる神はわたしたちを見捨てず、その愛の計画を後退させることはないと述べた教皇は、人類はわたしたちの「共通の家」を築くために協力する力をまだ持っていると、人々を励まされた。

さらに、教皇は、キューバと米国間の国交関係正常化に向けての努力を評価。人類家族の中で途切れた関係を修復する努力が行われたことは、和解と正義と自由の道のりにおける前進であると説かれた。

世界の最も弱い立場にある人々を保護し、統合的で受容的な発展モデルを推進するための国際社会の取り組みを、米国が積極的に支援することを願いつつ、教皇は同国に神の祝福を祈られた。

歓迎式に続き、教皇はホワイトハウス内でオバマ大統領との会談を行われた。








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