2015-09-21 11:56:00

キューバ:教皇、フィデル・カストロ元議長とお会いに


教皇フランシスコは、9月20日、司牧訪問先のキューバで、フィデル・カストロ前国家評議会議長とお会いになった。

ハバナ市内のカストロ前議長の自宅で行われたこの会見は、およそ30分にわたった。前議長の家族らも同席し、うちとけた雰囲気の中で対話が行われた。

教皇は前議長に、ご自身の回勅「ラウダート・シ」、使徒的勧告「福音の喜び」のほかに、イタリア人司祭・アレッサンドロ・プロンツァート神父の著書、またかつてフィデル元議長の師であったイエズス会士アルマンド・ジョレンテ神父の黙想を収めたCDなどを贈られた。

一方、カストロ前議長は、ブラジルの神学者でドミニコ会士、フレイ・ベット(ベット神父)の本で、フィデル議長との対話を記した「フィデルと宗教」を献辞を添えて贈った。

教皇に対し、前議長は環境問題や現在の世界情勢について意見を求めたという。

フィデル・カストロ前国家評議会議長は、現職時代の1996年にバチカンで、1998年にハバナでヨハネ・パウロ2世と、引退後の2012年にハバナでベネディクト16世と会見している。

また、同日、教皇フランシスコは、フィデル氏の弟、ラウル・カストロ現国家評議会議長を官邸に表敬訪問し、50分にわたり会談した。

記念品の交換では、教皇は議長にバチカンの工房で製作された「コブレの慈愛の聖母」のモザイク画を、議長は教皇に木製の十字架を贈った。








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