2015-09-20 13:23:00

教皇、キューバに到着「和解を必要とする世界の模範に」


キューバと米国への司牧訪問に出発された教皇フランシスコは、現地時間9月19日午後、最初の訪問国キューバに到着された。

ハバナのホセ・マルティ国際空港で、教皇は出迎えたラウル・カストロ国家評議会議長と固く握手。続いてハバナ大司教のハイメ・オルテガ枢機卿と抱擁を交わした。

空港で行われた歓迎式で教皇は、今年2015年はキューバとバチカンの外交関係樹立80周年であることに言及。

先任の教皇たち、ヨハネ・パウロ2世、ベネディクト16世に続き、キューバの土を踏んだ教皇フランシスコは、この訪問を機会に両国の協力と友好を新たにし、カトリック教会がこれからもキューバ国民を励ましながら共に歩んでいくことができるようにと願われた。

また、「コブレの慈愛の聖母」がベネディクト15世(在位1914-1922)によってキューバの保護者として宣言されてから今年でちょうど100年を迎えることを振り返られた教皇は、キューバの歴史を見守り、試練の日々も人々の尊厳を守り続けてきた聖母と、その聖母に寄せる人々の生き生きとした崇敬に触れられた。

聖ヨハネ・パウロ2世が1998年のキューバ訪問の際、「キューバがその素晴らしいすべての可能性を世界に開き、そして世界がキューバに開くように」と願ったように、今、キューバが長い間遠ざかっていた米国との国交の完全な正常化に向けて歩み出していることを、教皇は出会いと対話の文化のしるしとして評価。

この歩みを続けながら、アメリカ大陸全体の平和と市民の幸福に寄与し、全世界にとって「和解の模範」となって欲しいと希望された。

現在も各地で紛争が続く世界はまさに「和解を必要としている」と教皇は呼びかけられた。

 








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