2015-09-04 11:12:00

国際神学会議に教皇のメッセージ、教義と司牧の結びつきを


教皇フランシスコは、9月3日、ブエノスアイレスで開かれた国際神学会議にビデオ・メッセージをおくられた。

この会議は、アルゼンチン・カトリック大学神学部創設100年と第2バチカン公会議閉会から50年を記念して行われた。

メッセージを通して教皇は、神学の中で「教義」と「司牧」が結びついていることを願われた。

神学者とは「人々と結ばれ」た存在で、「神を信じる者であり、また預言者」であると教皇は強調。

まず、神学者は「民の子」として、人々と出会い、歴史を生き、伝統を知る者であり、自分が受け取ったものを神の現存のしるしとして活かしていく人であると話された。

また、神学者は「神を信じる者」として、イエス・キリストとの出会いを深く体験し、イエス無しでは生きられないことを発見した人、さらに、教会の伝統と過去の生きた認識をもとに、イエスの中に未来への招きを示す「預言者」でなくてはならないと述べられた。

「今日のキリスト教徒は、100年前のキリスト教徒とは違う状況を生きている」と述べた教皇は、神学者には「現代世界においてキリスト者であるとは、どういうことを意味するのか」を考え、判断していくことが必要と話された。

「神学において、司牧から切り離された教義はありえない」と説きつつ、イレネウス、アウグスチヌス、バシレウス、アンブロシウスなどの教父たちが偉大な神学者であったのは、彼らが同時に偉大な司牧者であったためと教皇は指摘。

司牧者として、家族や、貧しい人々、苦しむ人々、辺境の人々に出会うことは、信仰をよりよく理解するための道であると、神学者たちに語りかけられた。

 








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