2015-08-21 13:53:00

いつくしみの聖年:バチカン「聖年の扉」に向かう巡礼者に専用通路


今年12月より開幕する「いつくしみの特別聖年」において、バチカンの聖ペトロ大聖堂の「聖年の扉」を目指す巡礼者のために、専用の通路が設けられることが明らかになった。

教皇フランシスコは、ローマ教皇選出から2年を迎えた今年3月13日、「いつくしみの特別聖年」開催の旨を発表。4月11日にとり行われた「神のいつくしみの主日」の第一晩課の際に、特別聖年布告の勅書を正式に発表された。

「御父のように、いつくしみ深い者となりなさい」(ルカ 6,36)をモットーにしたこの特別聖年は、今年12月8日、「無原罪の聖母」の大祝日、聖ペトロ大聖堂の「聖年の扉(ポルタ・サンタ)」の開門により始まり、2016年11月20日、「王であるキリスト」の大祝日にこの扉を閉じることで終了する。

聖年中、バチカンの聖ペトロ大聖堂の「聖年の扉」をくぐるために多くの巡礼者が訪れることが予想される。これに対応して、聖年の運営に当たる教皇庁新福音化推進評議会は、聖年巡礼を行なう人のための専用の歩行者通路を設置する予定であると発表した。

この専用通路は、聖天使城(カステル・サンタンジェロ)から始まり、大聖堂に向かうメインストリートであるコンチリアツィオーネ通りに沿って続き、ピオ12世広場を経て、聖ペトロ広場へと向かう。

聖年の扉への入場をスムーズにするため、また待ち時間を短縮するために、巡礼に訪れる個人・グループ、特に企画された巡礼団は、聖年実行事務局に申し込み、巡礼を希望する日・時間を前もって伝えることが強く推奨されている。

企画された巡礼団でない、小さなグループ、家族などは、一括して1つの申し込みをすることで、同じ時間に巡礼することができる。

いつくしみの特別聖年についての情報は、同聖年の公式HP(www.im.va)から得ることができる。「巡礼申し込み」のためのページは、10月頃、設置される予定。

この他のインフォメーションを得たい場合、また巡礼者がWEBサイトから事前に申し込んでいない場合は、コンチリアツィオーネ通り7番地(Via della Conciliazione, 7)にある「巡礼者センター」に赴くことが勧められる。ここではボランティアが、巡礼者が適宜な時間に巡礼できるように手助けをしてくれる。

ローマの他の教皇付属バジリカ(ラテランの聖ヨハネ大聖堂、聖マリア大聖堂、城壁外の聖パウロ大聖堂)は、申し込みの対象ではない。

ローマのこれら4つの教皇付属バジリカは、医療救護所を備え、ボランティアが常在する。ボランティアによる障害者へのサポートも行なわれる。

イタリア衛生当局の支援を受けるためにも、申し込みの際に医療上の特別な必要(透析、酸素など)を伝えることが有用である。








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