2015-07-28 13:36:00

「世界青年の日クラクフ大会」まであと1年


来年7月に開催される「世界青年の日クラクフ大会」まで、あと1年となった。

世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)は、カトリック教会の未来を担う若者たちのための、若者たちと共にある記念日。

教皇ヨハネ・パウロ2世は、1985年3月31日、復活祭を前にした「受難の主日」に、国連の「国際青年年」におけるメッセージを発表。翌年より、毎年「受難の主日」をカトリック教会の「世界青年の日」として記念するよう定めた。こうして、1986年に最初の世界青年の日がローマをはじめ各教区で行われた。

毎年の「世界青年の日」が、教区レベルで記念されることに対し、数年ごとに開催地を定め、国際レベルの大会が開かれる。

これまでの国際大会は、ブエノスアイレス(アルゼンチン・1987)にはじまり、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン・1989)チェストコーワ(ポーランド・1991)、デンバー(米・1993)、マニラ(フィリピン・1995)、パリ(1997)、ローマ(2000)、トロント(カナダ・2002)、ケルン(独・2005)、シドニー(2008)、マドリッド(2011)、そしてリオデジャネイロ(2013)で行なわれている。

2016年7月25日から8月1日にポーランドのクラクフで行われる次期大会は、世界青年の日としては31回目、国際大会としては13回目のものとなる。ポーランドでの大会開催は、チェストコーワに続いて2度目。

大会のテーマは「憐れみ深い人々は幸いである、その人たちは憐れみを受ける」(マタイ5,7)。

開催まであと1年となった7月26日、同大会参加の申し込みが開始された。教皇フランシスコは、同日バチカンで行われたアンジェラスの祈りの集いで、この大会への積極的な参加を呼びかけられた。

同大会を主催する教皇庁信徒評議会の議長、スタニスラウ・リルコ枢機卿は、「いつくしみの聖年」中に開催されるこの大会で、若者たちは人生の理想、信仰の基準としての「憐れみ・いつくしみ」について考え、イエス・キリストを通して示される神のいつくしみ深い御顔を見出すよう招かれていると話した。

聖ヨハネ・パウロ2世によって2002年に献堂式が行われたクラクフの「神のいつくしみ巡礼聖堂」が、この「若者たちの聖年」の精神的な中心地となるだろうとリルコ枢機卿は述べ、若者たちは同巡礼聖堂で、神のいつくしみをめぐる福音書の黙想プログラムや、ロザリオによる「神のいつくしみへの祈り」に参加し、「聖年の扉」をくぐることができると紹介した。

また、同大会の閉会式が行なわれる広大な会場「いつくしみの広場」にも、聖年を象徴する「聖なる門」が設けられ、閉会前夜の祈りの集いで、教皇は代表の若者たちとこの門をくぐられるという。

リルコ枢機卿は、 WYD2016クラクフ大会に向けての全世界の若者たちの歩みを主に託しつつ、若者たちが主とそのいつくしみに触れ、今日の社会の中で彼ら自身がいつくしみの証し人となっていくことに期待を示した。








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