2015-07-20 13:48:00

南米歴訪について報告、教皇、日曜正午の祈りで


教皇フランシスコは、バチカンで7月19日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

このところのローマは、記録的な暑さが続いている。冒頭に教皇は、炎天下の聖ペトロ広場に集った巡礼者らを気遣う言葉をかけられた。

集いの説教で、教皇はこの日のミサ中の福音朗読箇所(マルコ6,30‐34)を取り上げられた。

同箇所では、イエスは宣教体験から戻った弟子たちに人里離れたところで休むように命ずる一方、それを察して先回りして彼らを待つ大勢の群集を見て、「飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた」。

教皇は、このエピソードにおける、イエスの人々に対する3つの態度「見る」「憐れむ」「教える」に注目。

「心の目で、見て、憐れむ」、善き牧者、神の優しさを体現するメシアとしてのイエス、その憐れみから「パンと御言葉」で人々を養うことを欲するイエスの姿を示された。

この日曜正午の集いは、先日行われた教皇の南米3カ国歴訪後の、最初のものとなった。

教皇はこの席で、訪問国エクアドル・ボリビア・パラグアイでの人々の温かい歓迎に心からの感謝を述べられた。

教皇は訪問を通し、これらの国々で見た神の民の歩み、人々の生活や文化に昔も今も息づく信仰、また素晴らしい自然の美しさに対して、人々と共に神を賛美したと話された。

南米大陸は人間的・精神的に大きな可能性を秘め、深く根差したキリスト教的価値を守っているが、同時に重大な社会・経済問題を抱えていると教皇は指摘。

これらの問題解決に向け、精神・倫理面の強化のために社会のすべての構成層と協力するカトリック教会の奉仕に教皇は触れると共に、イエス・キリストの救いの恵みから力を得ることで、人々の篤い信仰心が常に福音の忠実な証しとなっていくことを願われた。

教皇は南米全土の保護者であるグアダルーペの聖母に、この忘れがたい訪問の実りを託して祈られた。








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