2015-06-08 18:30:00

コルプス・ドミニ:教皇、キリストの聖体がもたらす連帯のメッセージを強調


教皇フランシスコは、バチカンで6月7日、日曜正午の祈りの集いを行われた。

イタリアをはじめ多くの国々の教会暦で「キリストの聖体」(コルプス・ドミニ)を祝ったこの日、教皇は説教で、聖体がもたらす慈愛と連帯のメッセージを強調された。

「わたしは天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるならば、その人は永遠に生きる」(ヨハネ6,51)。

「イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えて言われた。『取りなさい。これはわたしの体である。』」(マルコ14,22)

教皇は、イエスは最後の晩餐で、この行為と言葉と共に、パンに単に体を養う役割ではなく、信者の共同体のただ中にご自分のペルソナを現存させる役割をもたらしたと話された。

最後の晩餐はキリストの全生涯の到達点を表すものと教皇は指摘。それは十字架上での犠牲を先立って表すだけでなく、人類の救いのために差し出されたご自身を要約するものでもあると述べられた。

それゆえに、聖体において、イエスの現存を確信するに留まらず、その中に捧げられた一つの命を見、わたしたちもまたその一部であることを知らなければならないと説かれた。

イエスのパンを受け取り、食べる時、わたしたちはイエスの命に参与、一致することで、わたしたち自身の一致の実現に努力し、自分の命が人々への、特に貧しい人たちへの贈り物となるよう変容させられると教皇は話された。

「キリストの聖体の祭日は、こうした連帯のメッセージを呼び起こし、回心と奉仕、愛と赦しへと招きます」

「聖体は教会生活のための愛の源泉、慈愛と連帯の学び舎です。キリストのパンで養われた人は、日ごとのパンに事欠く人々の前で無関心でいることはできません」

このように述べた教皇は、コルプス・ドミニの祭日が、わたしたち一人ひとりに、受け入れと連帯のある社会への望みと努力を育むようにと祈られた。

 








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