2015-05-08 14:05:00

スポーツ選手は模範となる使命を持つ、教皇、イタリアのテニス界関係者に


教皇フランシスコは、5月8日、イタリア・テニス連盟の関係者らとお会いになった。

バチカンのパウロ6世ホールで行われたこの集いには、イタリア・テニス連盟の会員をはじめ、同連盟のプログラムに参加する少年少女ら、およそ7千人が参加した。

参加者らへの挨拶で教皇は、児童・生徒・青年の健全な育成に必要な3要素として、家庭と学校における教育、スポーツ、職業を挙げ、スポーツが若者に与える影響を強調。

人間の育成を心にかける教会は、人間関係や精神性を築くものとしてスポーツを大切なものと考えてきたと述べられた。

「皆さんは、スポーツ選手として、人々の模範となる使命を持っています。そして、責任者やコーチ、スポーツ界で働くすべての人が、フェアで清廉なスポーツの師として、人間的価値を証しするよう招かれているのです」

教皇はこのように関係者の使命を説くと共に、近年スポーツ界を揺るがしているドーピング問題にも言及。「スポーツは競争の激しい世界ですが、よい結果を欲する重圧に負けて、近道としてのドーピングに走ってはなりません。規則をごまかし、人々を欺いて得た勝利は虚しいものです」と警告された。

聖パウロが人間の存在を競技者に喩えていることを思い起こしながら、教皇は、スポーツ選手たちが、自分たちの生活においても、勇気と情熱をもって真の善を追求することを願われた。








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