2015-05-07 17:45:00

ヨーロッパは移民に連帯を、教皇、諸キリスト教会関係者の集いで


教皇フランシスコは、5月7日、欧州カトリック司教協議会会議(CEEC)とヨーロッパ教会協議会(CEC)の合同委員会の関係者とお会いになった。

ヨーロッパ大陸のカトリック司教団が集うCEECに対し、ヨーロッパ教会協議会は、欧州の120の教会・キリスト教共同体からなる組織。

教皇はこの出会いで、ヨーロッパのキリスト教徒が対立していた時代を振り返る一方、今日状況は大きく変わり、互いの違いはいまだ存在しても、エキュメニズムの歩みを助けるためにこの合同委員会の活動があることに喜びを表明。

特に2001年、ストラスブールにおいて署名された「エキュメニカル憲章」はCEECとCECの協力の実りであり、キリスト者の完全な一致を目指す長い道のりの中で、大きな希望となっていると話された。

第2バチカン公会議のエキュメニズムに関する教令は、キリスト者間の分裂を「すべての人に福音を述べ伝えるという最も聖なる使命の妨げ」と述べていると、教皇は指摘。

ヨーロッパの諸教会が人間学的・倫理学的な重要問題に異なる見解を持っていることに対し、現代社会がキリスト者に投げかける問題に、イエス・キリストを見つめながら、共通の答えを探し求めなくてはならないと話された。

教皇は、ヨーロッパにおいて、原則としての寛容が誤って解釈された結果、かえって宗教的信条を平和的・合法的に自由に表明できなくなっていることを憂慮。

また、移民の悲劇に言及された教皇は、ヨーロッパは連帯と受け入れのために協力する義務があると強調。欧州のキリスト者に、今日ある各地の紛争に平和と対話をもたらすために祈りと行動を呼びかけられた。








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