教皇フランシスコは、4月30日、英国国教会とカトリック教会による国際委員会のメンバーとお会いになった。
同委員会は、ここ数日、対話会議のために集っていた。
関係者への挨拶で教皇は、英国国教会とカトリックによる国際委員会の対話は、1966年の教皇パウロ6世とマイケル・ラムゼー・カンタベリー大主教との歴史的会見の実りであることを回想しつつ、これからも両教会が聖霊に促され、試練や新しい挑戦を乗り越えながらも、完全な一致への歩みを続けていくことを願われた。
「エキュメニズムと対話は教会の生活にとって二義的なものではなく、一致という課題は選択性の問題ではない」と教皇は強調。
困難に失望することなく、わたしたちを和解させ、人間の目には不可能なこと成し遂げる聖霊の力によりいっそう信頼しなくてはならないと話された。
諸教会間の分裂を越えて、キリスト者を一致させる強い絆として、教皇は信仰のために暴力や迫害の犠牲となっている多くのキリスト教徒たちの存在を指摘。特にウガンダにおける殉教者が、カトリックと聖公会の信者たちであったことを思い起こされた。
これら殉教者たちの犠牲は、エキュメニズムの新しい時代を強めるだろうと教皇は述べると共に、今日の社会においてキリスト者たちが命と人間の尊厳、平和と正義を擁護するための証しを一致して示していく必要を呼びかけられた。
すべてのキリスト者たちを一致と共通の証しへと招く「時代のしるし」に、わたしたちが勇気をもって応えることができるようにと、教皇は聖霊の賜物を祈られた。
All the contents on this site are copyrighted ©. |