2015-03-23 12:44:00

水を未来のために大切に守ろう、教皇、日曜の集いで


教皇フランシスコは、3月22日、バチカンで行われた日曜正午の祈りで、水の大切さを訴えられた。

この日は、国連が定める「世界水の日」が記念された。

「水は生活の中で最も不可欠な要素です」と述べた教皇は、「人類の未来は、わたしたちが水を守り、分かち合う能力に左右されます」と強調。

地球上の水が適切に保護され、最高の共通遺産であるこの水資源を誰もが除外・差別されることなく使用することができるようにと、国際社会にアピールされた。

「わたしの主よ、あなたは讃えられますように、姉妹なる水のために。水はとても役立ち、つつしみ深く、大切で、清いものです」と教皇はアッシジの聖フランシスコの「太陽の賛歌」を引用しつつ、水という恵みを意識するよう招かれた。

集いの説教で、教皇はこの日の福音朗読、イエスの説く「一粒の麦」のたとえ(ヨハネ12,20-33)を取り上げられた。

「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ」というイエスの言葉を観想しながら、教皇はイエスの十字架がもたらす豊饒さを指摘。命を新たにする神の愛の力をご自身の中に帯びたイエスの死は、新しい命の尽きることのない泉となったと話された。

この箇所には、「イエスにお目にかかりたいのです」と頼むギリシャ人たちが登場する。イエスを見たいという望みは、時代と文化を超え、多くの人の心にある望みであると教皇は述べ、神の御顔を探す人々に対し、わたしたちは、イエスと出会い、その御言葉を聞き、知るための「聖書」、わたしたちの救いのためにご自分を与えたイエスの愛のしるしとしての「十字架」、そして兄弟たちへの慈愛ある態度という「証し」を差し出すことができると説かれた。

 








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