2015-02-22 15:16:00

四旬節は悪との戦いの時、教皇、日曜の集いで


教皇フランシスコは、2月22日、バチカンで正午の祈りを巡礼者と共に唱えられた。

復活祭前の準備期間「四旬節」に入った最初の日曜日、教皇は集いの説教で、この期間を神の声を聞き、悪と闘う時として示された。

イエスが荒れ野でサタンの誘惑を受けながら40日間留まってた出来事を観想された教皇は、メシアとしての使命を始める前にイエスが自発的にこの試練に立ち向かい、サタンと直接対峙し、その誘惑の偽りを暴いたことを指摘。イエスは悪に打ち勝ち、イエスにおいてわたしたちもまた悪に勝ったが、「この勝利を日常生活の中で守り通すのはわたしたちの努め」と呼びかけられた。

教会が四旬節のはじめにイエスの荒れ野での出来事を思い出すのは、四旬節が悪の霊との精神的闘いの時であることを示し、命へと導くイエスの道にしっかり戻るようわたしたちを招くためであると説かれた。

イエスの道は荒れ野を通るが、荒れ野とは神の声と誘惑者の声を聞く場所であると教皇は述べ、神の声を聞きとるためには、御言葉、聖書をよく知ることが大切と強調。

また、四旬節の荒野は、世俗主義や偶像に対し「ノー」と言うことを助け、福音に従った生き方と兄弟たちへの連帯を強めてくれるものであるとも話された。

イエスが聖霊に導かれたように、わたしたちもまた四旬節を聖霊に導かれて歩みつつ、洗礼において受け取り、わたしたちの中で働かれる聖霊の存在をこの機会に強く意識するよう勧められた。

教皇はこの日の午後から、バチカンの協力者らと共に、1週間の黙想に入ることを告げられ、この黙想会を通して参加者らがイエスの声に耳を傾け、自分を正すことができるようにと、皆の祈りを願われた。

また、回心の中心となるものは「心」であるとされた教皇は、「Custodisci il cuore(心を守りなさい)」と題した、イエスのいくつかの教えや信仰の本質をご自身でまとめた小冊子を紹介。四旬節の歩みを助けるものとして、この冊子はホームレスの人々をはじめとするボランティアの手を通して、広場の巡礼者らに配布された。








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