2014-12-22 18:40:25

教皇、バチカンの協力者らに降誕祭前の挨拶


教皇フランシスコは、22日、教皇庁の高位聖職者らに降誕祭を前に挨拶をおくられた。

この日、バチカン宮殿に集ったのは、教皇庁の省・評議会など各機関の責任者を務める枢機卿や司教たち。

教皇は、ご自分の協力者として間近で働くこれら高位聖職者はじめ、世界各地でバチカンを代表する大使・使節にも、日頃の任務に対するねぎらいの言葉を述べられた。

多くの機関から構成され、様々な問題を扱い、世界各国の人々が働く教皇庁を、教会と同様、一つの複雑な、しかしダイナミックな身体としてたとえられた教皇は、この身体は常にキリストとの生き生きとした固い絆に結ばれ、養われ、癒されなければならないと話された。

教皇庁がその使命を完全に遂行するためには、交わりと聖性、叡智の中に成長し、常に自らをより高める必要があると教皇は強調。そのために留意すべきいくつかの点を挙げられた。

教皇は、皆が自省すべきこととして、自分の力を過信していないか、多くの活動にとらわれ精神的なことをおろそかにしていないか、石のように心が頑なで、無関心・無感動になっていないかなどを問われた。

また、自分の神との出会いの歴史を常に思い起こすことが大切であり、虚栄や世俗への傾倒、妬みなどに本来の使命を惑わされてはならないと話された。

教皇は、「司祭とは飛行機のようなもの。事故はニュースとされるが、その一方で、多くは順調に飛んでいる」というたとえを聞いたことがあると紹介。

「司祭たちを批判する人は多くても、彼らのために祈る人は少ない。このたとえはわたしたち聖職者の奉仕が、いかに重要で、いかに難しいかを示している。一人の聖職者がつまづくと、教会という一つの身体全体が転んでしまう」と述べた教皇は、一人ひとりの心にある罪の傷を癒し、教会と教皇庁を支えてくれるよう、聖母マリアに祈られた。

教皇はこの後、パウロ6世ホールで、教皇庁およびバチカン市国の職員とその家族らにも、降誕祭の挨拶を述べられた。








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