2014-11-18 18:46:36

「人間の尊厳を取り戻そう」教皇、人身売買めぐる会議で


教皇フランシスコは、16日午後、人身売買をテーマとした会議の参加者とお会いになった。

人身売買を撲滅するための取り組みを話し合う国際シンポジウムがこのたびバチカンで開催され、教皇は若い参加者らと交流された。

この集いで教皇は、人身売買によって、人間は使い捨ての道具のように扱い得るものと人類が考えるようになることが問題と述べ、人間の尊厳を取り戻させるためにこの動きと闘っていかなくてはならないと話された。

今日の世界では、人間は道具のように扱われ、ごみのように捨てられるが、神の目には使い捨ての人間など一切存在せず、そこにはただ尊厳のみがあると教皇は強調。皆さんの働きは、使い捨てにされる人間に、尊厳を再び与えることですと、参加者たちを励まされた。

教皇はまた、協力することと、身をもって取り組むということの違いを、アルゼンチンの喜劇俳優ルイス・ランドレシナの言葉を使って若者たちに説明。サンドイッチを作るために、牛は牛乳を提供してチーズを作ることで協力するが、それでは味が足りないのでハムを入れたい、しかし、ハムを作るために豚は協力ではなく、自らを捧げなければならないという話を引用しながら、教皇は身をもって努力するとは、人生を捧げること、人生を賭けることなのですと説かれた。








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