2014-09-24 18:22:24

アルバニア司牧訪問を振り返る、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで24日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

先日21日アルバニアを訪れた教皇は、謁見中の講話で同国訪問の報告を行われた。

教皇はこの訪問について、長い間、無神論的、非人間的な政治体制に抑圧され、現在は異なる宗教間の平和的共存を実現しつつあるアルバニアで、共通善推進のために人々が忍耐強くこの道を歩むことができるよう励ますことが重要だと思ったと述べた。

こうしたことから、この訪問の中心の一つであった諸宗教リーダーとの出会いで、教皇は異なる宗教の個人・共同体間での平和で実り多い共存を喜ばれ、その共存が実際に可能であることを確認したと話された。

司祭・修道者・神学生・教会運動に参加する信者たちとの集いでは、特にアルバニアの無神政策時代の数多い殉教者たちが深い感動をもって思い起こされ、その恐ろしい迫害を実際に体験した数人のお年寄りたちの話しは、信仰のために死に至るまでキリストに従った多くの英雄的な人々の姿を浮かび上がらせたと、教皇は述べられた。

アルバニアの首都ティラナの空港から市内に向かう道で、教皇は、共産独裁政権下で殉教し、現在列福の手続きが進められているた40人の司祭たちの肖像が掲げられているのをご覧になった。それは暗黒の時代に神を信じているというだけで逮捕され、拷問され、殺害された多くのキリスト教徒やイスラム教徒たちや、破壊・転用されたいくつもの教会やモスクの存在を思い出させたと話された。

今日のアルバニアは、教会の再生と、宗教の平和的共存の模範であると教皇は強調。殉教者たちは敗北者ではなく勝者であり、彼らの英雄的証しは民を慰め希望に地平を開く神の全能を輝かせることになったと語られた。








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