2014-09-17 19:00:46

「普遍の、使徒的な教会」をテーマに、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで17日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この席で教皇は、9月21日(日)に行なわれるアルバニア司牧訪問に言及。かつて恐ろしい無神国家政策によって苦しみ、現在様々な宗教の平和的共存を実現しつつある同国を訪れたいと願ったと述べた。

教皇は訪問を前にアルバニア国民に挨拶をおくると共に、同国の保護者である「良き助言の聖母」への取次ぎをもって、この訪問のために祈って欲しいと信者らに願われた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は「教会」をめぐる考察として、「普遍」で「使徒的」な教会をテーマに講話を行われた。

教会の普遍性は、教会があらゆる言語圏に広がっていることから明らかであると教皇は指摘。

それは聖霊降臨(使徒言行録2,1-13)がもたらした結果にほかならず、実際、使徒たちと全教会を、神の愛と救いの良き知らせを地の果てまで告げるよう駆り立てているのは、まさに聖霊の働きなのであると述べられた。

そして、教会は最初から普遍的なもの、いわば「交響楽的」なものとして生まれ、すべての人への福音宣教と出会いに向けられていると教皇は話された。

教会が普遍的なものであるということは、それは「外に向かうもの」「宣教的なもの」としての意味をも持つと教皇は強調。もし、使徒たちが福音を告げることなく高間に留まっていたならば、その教会はその民、その町、その場所だけのものとなっただろうと語られた。

こうしたことから、教皇は、教会が「使徒的」であるのは、イエスの復活の良き知らせを使徒として伝えるからであり、使徒たちが新しい教会、司教たちを誕生させながらそれを全世界に広げ、今日わたしたちもまた、聖霊を受け宣教に出かけた使徒たちを継承しているからであると説明。

聖霊はわたしたちを自分の中に閉じこもろうとする誘惑に打ち勝たせると共に、兄弟たちとの出会いに向かわせ、復活の主が遺してくれた賜物、愛や平和や喜びを彼らと分かち合うよう働きかけてくれると話された。

わたしたちの教会共同体が、「普遍」で「使徒的」な教会の一部であるためにはどうしたらよいかと教皇は問い、そのためには「すべての人々の救いを大切に」、「キリスト教生活を完全に調和をもって生き」、偏ったり、自分に閉じこもったりすることがないようにすべきと説かれた。

教皇はこの機会に、自分の祖国を離れ、福音を告げるために他の国々、大陸で活動する多くの宣教者たちの英雄的な生き方に感謝を表され、宣教心のある若い人たちがこれらの人々に続くことを願われた。








All the contents on this site are copyrighted ©.