2014-08-16 18:29:35

韓国訪問:教皇、コットンネで障害者や修道者、信者らとの出会い


教皇フランシスコは、16日、韓国のカトリック共同体で障害者や修道者、信者らとの出会いを持たれた。

韓国司牧訪問3日目、午前中ソウルの光化門でパウロ・ユン・ジチュンと123人の同志殉教者の列福ミサをささげられた教皇は、午後からは、首都から南およそ90km、忠清北道陰城郡のコットンネに向かわれた。

「花の村」を意味するコットンネは、1976年に創始されたカトリック共同体で、ホームレスの人々や障害者らへの支援をはじめ、幅広い社会福祉活動を行なっている。共同体は大学や病院も併設する複合施設となっている。

教皇は、最初に障害者リハビリセンター「希望の家」を訪問、大人から子どもまでの患者たちや、医療関係者とお会いになった。教皇は患者たちに祝福を与えられ、子どもたちとの交流の時間を持たれた。

続いて教皇は韓国の修道会関係者との集いが行われた「愛の学校」のホールに移動。その途中、白い小さな十字架がいくつも建てられ、花が添えられた一角を通られた。堕胎された子どもたちを象徴するこの庭園で、教皇は立ち止まり祈りを捧げられた。

修道会関係者およそ5千人との集会で教皇は、修道者らの証しが喜びに満ちたものであってこそ、人々をキリストに引き寄せることができると強調。その喜びは祈りと御言葉、秘跡、共同生活によって培われるものであり、それらが欠ける時、修道生活の最初に知ったその喜びの賜物をかき消す弱さや困難が生じてしまうと、助言された。

共同生活は容易ではないが、心を鍛える上でまたとない場所であると教皇は述べ、たとえ困難があっても、わたしたちは共同生活を通して憐れみや忍耐、完徳を学ぶよう招かれていると話された。

また、教皇は「奉献生活者にとって清貧は『壁』であり、『母』である」とも述べ、「清貧は、壁として奉献生活を守り、母として成長を助け正しい道を歩ませる」と説かれた。そして、奉献生活者が清貧の誓いにも関わらず、裕福な者のように生活することは、信徒を傷つけ、教会に害を与えると警告された。

コットンネ訪問の最後に、教皇は霊性センターで、使徒職に積極的に携わる信徒らに励ましを与えられた。

信徒たちが受け継ぎ伝えてきた信仰を大きな基礎とする韓国の教会の歴史に教皇は言及しつつ、現代も積極的な信徒たちの活動に感謝と称賛を表された。教皇はこれからの信徒たちの使徒職の目標として、貧しい人々への支援だけでなく、人間の尊厳を推進することを願われ、これを2つの柱とすることを勧められた。








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