2014-08-15 18:54:34

韓国訪問:教皇、アジアの若者たちと交流、朝鮮半島の統一を共に祈る


教皇フランシスコは、15日、訪問先の韓国で、アジアの若者たちとの集会に出席された。

同日、教皇はテジョンの大神学校で若者たちと昼食をとられた。昼食会に参加したのは、アジア各国18人の青少年たち。教皇と食卓を囲み、若者たちの目から見たそれぞれの国の教会の印象などを語ったという。

この後、教皇は忠清南道唐津郡のソルメ聖地に向かわれた。

ソルメは、韓国の最初の司祭で殉教者である、聖アンドレア・キム・デゴン(金大建1821-1846)の出生地として、巡礼地になっている。

教皇は聖アンドレア金司祭の生家で、花を捧げ、祈りの時を持たれた。

次いで行われた教皇と若者たちの集いでは、「第6回アジア・ユース・デー」参加者数千人が教皇の言葉に真剣に耳を傾けた。

この集いでは、アジアの青年信者を代表して、カンボジア、香港、韓国の若い男女が教皇に信仰生活を語り、いくつかの質問を投げかけた。

カンボジアの女性は、修道者の道を歩むべきか、あるいは信者として教会に奉仕すべきか迷っていると述べた。これに対して教皇は「修道者の道、信徒の道、どちらの道も教会の中では家族のように結びついている。大切なのは、あなたが選ぶのではなく、神に選んでいただくこと。あなたは主にそれを尋ね、主の声をよく聞くことです」と助言された。

また、カンボジア女性が、あまり知られていないポル・ポト政権下の殉教者の存在に触れると、教皇はこれらの殉教者について調査するよう関係者に伝えると約束された。

また韓国の女性は、南北に分断した朝鮮半島の苦しみについて述べた。

教皇は、朝鮮半島は一つ、一つだが分裂した家族のように分かれている、と話し、何よりもまず北の兄弟たちのために祈り、主に統一を助けてくださいと祈ることだと励まされた。

そして、同じ言語を話すあなたたちは兄弟であり、家族の中で同じ言葉を話すということは、人類の素晴らしい希望なのですと強調。教皇は会場の若者たちと共に、南北朝鮮の統一を沈黙のうちに祈られた。

教皇は当初、英語で講話を行なわれていたが、途中から原稿をおいて、イタリア語で自由に、熱を込めて、若者たちに話しかけられた。

「誰も人生に何が待っているかはわかりません。わたしたちはひどいことを行なってしまうことだってあります。しかし、お願いです、決して絶望してはいけません。天の御父がいつもわたしたちを待っています。帰りなさい、帰りなさいと。わたしがどんなに罪深い人間であっても、御父は大きな祝宴で迎えてくれます。司祭の皆さん、どうか罪人たちを抱擁し、憐れみ深くあってください」。

教皇がこのように話すと、若者たちから大きな歓声と拍手が上がった。








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