2014-06-21 19:15:34

教皇、南イタリア・カラブリア州を訪問


教皇フランシスコは、21日、南イタリアのカラブリア州カッサーノ・アッリオーニオを司牧訪問された。

教皇は、昨年イタリア司教協議会事務局長にカッサーノ・アッリオーニオ教区のヌンツィオ・ガランティーノ司教を任命されたが、その際、同教区の信徒たちに宛てた書簡で、カラブリアを訪問したいとの旨を記しておられた。

同地域は豊かな自然に恵まれる一方、発展の遅れ、マフィア等の組織犯罪、失業など多くの問題を抱える。教皇はこの訪問を通して人々に福音のメッセージを改めて示し、神の愛と憐れみ、赦し、信仰からくる希望を伝えられた。
 
教皇は同日朝、現地に到着されるとただちにカストロヴィッラーニの刑務所を訪問、受刑者たちとお会いになった。

この後、カッサーノ・アッリオーニオに移動された教皇は、ホスピスの病者を見舞われ、司教座聖堂で教区の司祭たちと交流された。

また教皇は、教区カリタスの支援の下にある貧しい人々、アルコールや薬物依存の更正施設の若者らと昼食を共にされた。

午後からは、高齢者施設にお年寄りを訪問。さらにカッサーノ・アッリオーニオの郊外シバリでミサを捧げられた。

イタリアの典礼暦で「キリストの聖体」を記念したこのミサには25万人の信徒が参加。教皇は説教で「キリスト教徒は、主を礼拝する民、歩み続ける民」であると強調。「神ではなく、金銭を崇めることは、罪への道を開く」、マフィアは「悪の崇拝であり、共通善を踏みにじるもの」「悪の道を行く者、神との交わりにない者は破門となる」と述べた教皇は、組織犯罪に「ノー」という声を上げ、若者たちを良心と希望のもとに育てなければならないと呼びかけられた。

カラブリアでの1日を終えられた教皇は、夕方ヘリコプターでローマに戻られた。








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