2014-06-03 19:09:32

「常に外へと向かっていく教会」教皇、日曜正午の祈りで


教皇フランシスコは、1日、正午の祈りの集いを持たれた。

さわやかな青空が広がったこの日曜日、バチカンの聖ペトロ広場にはおよそ6万人の巡礼者が詰め掛けた。

この席で教皇は、ウクライナ、そして中央アフリカで続く衝突の犠牲者のために祈り、当事者らが互いの無理解を克服し、忍耐をもって対話と和解を模索するようアピールされた。

また、この日はカトリック教会の「世界広報の日」が記念された。教皇は今年のテーマ「真正な『出会いの文化』に資するコミュニケーション」を掲げながら、コミュニケーション手段が人類家族の一体感の形成に寄与することができるようにと願われた。

さらに教皇は、前日、中部イタリアのコッレヴァレンツァでマードレ・スペランツァ(1893-1983)の列福式が行われたことを紹介。スペインに生まれ、いつくしみの愛の修道会をイタリアで創立した同福者の信仰に倣い、すべての人に対する神の無限の慈しみを、毎日の具体的な態度を通してあまねく告げ知らせることができるようにと祈られた。

集いの中で教皇は、この日典礼暦で記念された「主の昇天」をテーマに説教を行われた。教皇はイエスの昇天について、それは「別れ」ではなく、「わたしたちの歩みの終着点である天の御父を示しながら、新しい形でわたしたちのもとに永遠にとどまるため」であると説明。

昇天の前にイエスが言った「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイ 28,19)という言葉は、主がはっきりと命じられたことであり、してもしなくてもよいというものではないと強調しつつ、教会とは常に外へと向かう、出発する共同体でなくてはならないと話された。








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