2014-04-03 18:06:51

エリザベス英女王、バチカンを訪問


教皇フランシスコは、3日、英国のエリザベス女王とお会いになった。

イタリアを公式訪問中のエリザベス女王とエジンバラ公フィリップ殿下は、この日夕方、バチカンを訪問。教皇は女王夫妻をパウロ6世謁見ホール内の書斎に迎えられ、およそ20分にわたる会談を行われた。

会談後、随行員らの紹介と、贈り物の交換が行われた。エリザベス女王から教皇には、王室の所有地で作られたジャムや飲み物などを詰め合わせた大きな籠が贈られた。一方、教皇から女王に、聖エドワード(エドワード証聖王、1003から1005~1066)が全教会の典礼暦に加えられたことを、1679年に教皇イノケンティウス11世が宣言した際の羊皮紙の複製が贈られた。また、エリザベス女王のひ孫として昨年7月に誕生したジョージ・オブ・ケンブリッジ王子への贈り物も用意され、銀の「聖エドワードの十字架」を立てたラピスラズリの球体が教皇から手渡された。

教皇フランシスコとエリザベス女王の出会いは今回が初めて。2013年3月19日の教皇フランシスコの着座式には、英王室からグロスター公リチャード王子が出席している。

このたびのエリザベス女王のバチカン訪問は、2000年10月のヨハネ・パウロ2世との会見以来、14年ぶりとなった。ローマ教皇との出会いとしては、2010年9月に英国を訪問したベネディクト16世をエジンバラのホリールード宮殿に迎えて以来のこと。

エリザベス女王が初めてバチカンを訪問したのは、王女時代の1951年で、当時の教皇ピオ12世に迎えられている。英国女王としての最初のバチカン訪問は1961年、ヨハネ23世の在位中のことであった。また、女王の2度目のバチカン訪問、1980年には、ヨハネ・パウロ2世との第1回目の会見を持っている。








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